Waves
幼い頃、父に連れられて見た夜の海。
暗黒の中で、絶え間なく鳴り響く波の音。強大かつ破壊的な力。
モノトーンの吸い込まれるような神秘的な美しさ。
2012年 International Fine Art Photography Award Finalist (フランス)
2012年 International Photography Awards honourable Mention (アメリカ)
2013年 フランス国立図書館収蔵(フランス)
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年幼時跟著父親去看夜間的海,
在黑暗之中,巨大的海浪與海浪打散的聲音,
白色浪花在腳邊威脅著, 仿佛一不留意就會被冰冷黑色的海擄走。
此作品想展現海的強大力量,有如隨時被吸食吞入神秘的海浪之美。
2012年 國際藝術攝影大獎(法國)決賽獎。
2013年 IPA國際攝影大賞(美國) 榮譽獎。
2013年 法國國家圖書館(法國)收藏。
この作品は、私の記憶である。
子供のころ、夏になると一つの楽しみがあった。家族旅行だ。海沿いのホテルに家族みんなで行く。毎年、同じ南九十九里にある白子のホテルに泊まっていた。ロビーには赤絨毯が敷いてあり、大きな振り子の時計が1階と2階の間の階段の踊り場にある少し古めかしい内装だった。子供の頃は、夜でも1時間毎に大きな音が鳴るその時計が、怖くて仕方がなかった。
ホテルにはプールもついていたが、やはり海で遊ぶのが楽しかった。朝から晩まで海で遊んだ。夕食のあと、父がみんなを連れて、夜の海を必ず見に行く。ホテルから海まではすぐ近く3分程度。青い蛍光灯の街灯に照らされた海へ続く細い一本道を歩いて行く。海は見えないが、すでに海の匂いや波の音が聞こえ、すぐ近くだと感じる。歩いていくと、舗装された道から、砂の道へ変わる。波の音がより大きくなっているが、海はまだ見えない。道の最後には、砂浜に出るための砂の傾斜があり、それを登って、砂浜にたどり着く。この瞬間が、いつもドキドキする。父の手を握りしめる。登りきっても、海は見えない。見えているはずだが、見えない。真っ暗だ。すさまじい波の音だけが聞こえる。怖い。しばらくすると、目が慣れはじめ、波の白い泡が見え始める。徐々に海に近づいてみる。泡が上から下へ叩きつけられ、ぱーっと大きく広がり、こちらに近づいては遠のき、なくなっていく。近づきすぎると、泡にさらわれ、海に足から引き釣りこまれそうだ。
昼間見た海とは、全く別の海。昼間は、太陽に照らされ、青くキラキラと輝き、私達を迎えてくれた海。今は、絶対的な力を見せつけ、誰も寄せ付けようとしない。暗闇の中、絶え間なく鳴り響く波の音。目の前には、白と黒の世界。いつの間にか、怖さも忘れ、その神秘的な姿に吸い込まれる。一刻、一刻移り変わるその表情に、目が離せない。まるで別世界に来てしまったかのような異質な光景。圧倒的な力を前に、ただただ無心になって、その海を見続ける。
這個作品充滿了我的記憶
小時候,每到夏天我總會有一個期待,就是全家一起去旅行住在海邊的飯店。每年我們都會住在位於南九十九里白子地區的飯店。飯店的大廳鋪著紅色地毯,在一樓與二樓之間的樓梯處有一座大掛鐘,整個飯店裝潢帶著一點復古的味道。當時年紀還小,到了夜晚,那座大掛鐘每逢整點都會發出巨大鐘響,讓我總是感到十分恐懼。
飯店裡有游泳池,但還是在海邊戲水更讓人開心。我們從早到晚都在海邊玩。晚餐後,父親總會帶著我們去看夜晚的海。從飯店走到海邊很近,大約只要三分鐘路程。我們沿著一條被藍色的螢光燈照亮的狹窄小路走去。雖然還看不到海,但已經能聞到海水的味道和聽到海浪的聲音,感覺海就在附近。走著走著,原本有鋪設的道路會變成沙地。海浪的聲音越來越大,但是還看不見大海。走到盡頭,前面有一個沙丘,越過這個沙丘,就能抵達沙灘。這個瞬間我總是緊握父親的手,心臟緊張的砰砰跳著。爬到沙丘頂端後,應該能看到海才對,卻還是什麼都看不到。黑漆漆的一片,只有巨大的浪聲迴響著,我感到害怕極了。過了一會兒,眼睛開始適應了黑暗,終於隱約看到波浪的白色泡沫,於是我們慢慢地靠近。只見浪花拍打著,從高處灑落,然後迅速擴散,靠近我們又隨即退去,逐漸消失。彷彿靠得太近,腳就會被浪花捲走拖進海裡。
這完全與白天看到的海不同。白天的海在陽光照耀下,彷彿在歡迎我們似的,閃爍著湛藍的耀眼光芒。然而這片海現在卻展現出,絕對不讓任何人靠近的力量。黑暗中,只聽見波浪的聲音不斷的在耳邊迴響,眼前是一片黑白的世界。漸漸地,我忘記了恐懼反而被這神秘的景色吸引。浪花的姿態不停變化著,吸引著我的目光無法從中移開。宛如身在另一個世界中的異象之中,讓我深深感受到海的壓倒性力量。我只能全心全意地凝視著那片海。